名護市営市場の老舗菓子店でゲット!ローカルすぎる見たこともないほっこりおやつ
沖縄ではお墓や仏壇、ご先祖さまに関する年中行事をはじめ、地域に伝わる祭祀のほとんどは旧暦にあわせて行われているってご存知でしたか?
地元企業がお得意さんに配っているカレンダーも新暦と旧暦のダブル表記で、まだまだ旧暦文化は残っていると言えます。
名護市営市場にある2つの製菓店「なかむら製菓」と「宮城菓子店」では行事に欠かせないお供え用の伝統菓子がいつでもいっぱい! おなじみの地元客とお菓子屋さんの、慣れた会話がくりひろげられています。
伝統お菓子は卵、小麦粉、砂糖のみのシンプルな材料と、常温で長期保存できるように作られている昔ながらの知恵のたまもの。
値段も味も食べやすいので、旅行中のつまみ食いにトライしてみては?
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両手を広げたくらい、大きな花型クッキー「花ぼうる」
小麦粉、砂糖、卵黄から作られる「花ぼうる」。しっとりした硬いクッキーのような食感と、ほどよい甘さで食べやすいひと品です。
花ぼうるのほかに、桃菓子(ムムグヮーシ)、マキガンはお供えでは欠かせないお菓子。桃菓子は女性の胸、花ぼうるは骨盤、マキガンは内臓(腸)と女性の体の部位を表しているのだとか。こういう文化に触れるのも街のお菓子屋さんならでは、ですよね!
目測10㎝超の大きさですが素朴な味わいであっという間に食べてしまえるはず。
小さいお子さんのおやつにもうってつけです。
「の」の字が目を引く、ずっしり系「まきがん」
「の」の字を書いたようなビジュアルの「まきがん」。
カステラのような生地に、しっかり甘さのあるこしあんを組み合わせたお菓子。
日持ちしないので見かけたら早めに食べきりましょう。
こしあんも惜しげもなく使われていて腹持ちもサイコー!
ピーナッツとゴマの贅沢な香りがGOOD! 「こんぺん」
地味な見た目によらず、琉球王国時代には中国皇帝への献上品として、王国最高位の巫女が神に供えるためにも用いたという高級菓子だったそうな!
中にはゴマやじーまーみ(ピーナッツ)の餡がぎっしり! 口に入れた瞬間ふわりと漂う香り高い風味がナッツ好きな人ならきっとハマる味。
かわいい見た目のマドレーヌ風焼き菓子「レモンケーキ」
手のひらサイズのレモン型がキュートな「レモンケーキ」。
店によってコーティングされたレモンチョコのかかり具合や、甘さ加減が違います。
写真はなかむら製菓のもの。マドレーヌみたいなしっとり系生地と、しっかり全体をおおうレモンチョコがなかむら製菓流。
素朴でおいしくて手ごろな伝統菓子は地元も観光客のみなさんにもより親しんでほしい、名護のたいせつな食のひとつ。市場のお菓子屋さんでゲットして、地元っ子気分でほおばってみませんか?
なかむら製菓
戦後まもないころから続く老舗の和洋菓子専門店。沖縄の催事にかかせない伝統菓子や手土産にうってつけの焼き菓子類、シュークリームなどの洋菓子を販売している。
0980-52-3711/沖縄県名護市城1-4-11/9:00~19:00(日曜のみ8:00~17:00)/不定休/Pあり/
宮城菓子店
地元で根強い人気を誇る老舗。常温和洋菓子コーナーにずらりと並ぶ法事用菓子は、散策のつまみ食いにも◎!カフェスペースがあり、好きなケーキとドリンク付きのケーキセット(500円)が味わえる。
0980-53-0480/沖縄県名護市城1-4-11/8:00~20:00(祝日のみ~19:00/無休/Pあり/
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