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もずくを練り込んだ麺の風味と香りに
ノックアウト！「幸ちゃんそば」

「幸ちゃんそば」は伊平屋島出身の店主、名嘉幸子さんとその家族で営む沖縄そば屋さん。プロゴルファーの宮里藍さんが好きなお店として紹介したことで一気に有名になりました。 メディアに取り上げられたから混み合ってずいぶん待たされそう・・、忙しくて味がおちてないかな・・という心配はご無用！

おいしさはそのまま、さらに別館を設けたり、駐車場を増やしたりとサービスがアップグレードしていました！観光客にも地元っ子にも優しい心配りでおもてなしを満喫してください。

「幸ちゃんそば」は名護市役所から車で5分圏内の路地裏にひっそり、隠れ家的な感じで佇んでいます。お店は数十年も空き家だった店主の親戚の古民家を改装して2015年にオープンしました。

「光を取り入れた明るいお店にしたい」という店主の意向から、大きな窓を設けた店内は風通しもよく、いごこちもバツグンです。 一人でも立ち寄りやすいカウンター席、乳幼児の子をもつファミリーにはうれしい板間の座敷席、このほか隣の民家を別館にしてさらに18席も増席しているので、人気の沖縄そば屋さんでありがちな長蛇の列にまつこともなさそう。駐車場も店の正面と別で設けてあるので、ストレスフリーで利用できます。

幸ちゃんそばでぜひ味わってほしいのはもずく麺。見た目はシンプルで一見するともずくが練り込まれているか分からないのですが、カツオだしの香りをさらに増幅させるもずくの香りが素晴らしいんです！　しかもこのもずく麺、伊平屋村の漁協組合で作られていて、一日おきに伊平屋島から船便で仕入れているのだとか。島のまーさむん（おいしいもの）を届けたいという意気込みを感じます。

イチオシメニューはソーキ、三枚肉、スーチカーがのった「幸ちゃんそば」。あっさり系のスープとのバランスを考えてトッピングの三枚肉、ソーキはしょう油ベースのしっかりとした味わい。お店で手作りしているという塩漬けスーチカーも食べごたえがあります。

沖縄そば同様、あっさりカツオだしで炊き込まれたジューシーも本格的な沖縄そば専門店の味わいなので、セットで注文することをおすすめします！ 取材は幸子さんの次男、名嘉さんが応対してくれました。話を伺っていると伊平屋島から引っ越ししてお店を始めることになった名嘉一家。

運よく宮里藍さんの好きなお店として取り上げられた最高にツイてるお店と思いきや、店の命運をわける古民家の改装は伊平屋島の大工さんがわざわざやって来て手掛けてくれたり、窓も定期的にお知り合いがきれいにしてくれたり、お鍋をもって買いに来るお客さんがいたり、とにかく周りから好かれるパワーをもつお店だと実感。藍さんだけじゃなくお気に入りになりますね。