アフリカの国・ニジェールでの村づくりと名護との偶然のつながり〜”ナゴデ”とは?〜
先日名護市内にある”屋内の公園”coconovaにて、アフリカ・ニジェールでの新しい村づくりを応援するためのイベント「SANUSANU写真展」が開催されました!(2022/5/21~22開催)
4月に京都から始まり、秋田・大阪・兵庫・岡山・広島・鳥取・福岡・大分・沖縄と全国で開催されているこの写真展。
写真展主催の奥さんがニジェールでの村づくりを応援し、日本各地で写真展を行っている理由には、ニジェールに住み続けている1人の日本人と、アフリカと日本との関係がありました。
写真展開催のストーリー
▼statement
西アフリカに位置するニジェールという国で、村づくりを手伝うことになった。きっかけは、ニジェールの村へたった一人出向き、そのまま12年住み続けている三木夏樹さん。村では、道徳観が育まれる前に便利な道具が流入し、若者が荒れ狂いはじめ、自己中心的な豪農が増え、人が人を破壊してどんどんと荒廃し続けたという。そんな中、生きづらさを感じている村人たちが手を上げて、土地を購入し(土地が誰かのものになり値段が付いているのは近年のこと!)200村から20家族が移住することになった。もしかしたら武装勢力に潰されるかもしれないし、途中で頓挫してしまうかもしれない。だけど彼らは、関係資本をベースにし、ハウサ族、トゥアレグ族、フラニ族という異なる民族が共存することに挑戦する。この村を1つのモデルとして、近隣の村に道徳観を育み、一人一人の生きづらさを解消していくことが目標だ。ぼくが2021年末から2022年の始まりに掛けて撮影してきた写真を通じて、新しい村をつくる人たちを紹介する。「SANU SANU」とは、現地の言葉で「やあ」という挨拶であり、「ゆっくり行こうぜ」という意味。展示期間中は基本的に在廊予定です。是非、ゆっくりお話ししましょう。
三木さんは、奥さんが青年海外協力隊時代の赴任先であるアフリカで交通事故にあった際に支えてくれた恩人だそう。三木さんとの出会いで人生観が変わったといいます。
そんな三木さんが暮らすニジェールで起こっている現状。
村人たちと共に新たな地で村づくりをする決意をした三木さんからの協力依頼がきっかけでこの写真展を行うこととなりました。
アフリカ・ニジェールという遠い国で起こっているかのように感じる出来事も、実は、私たちの暮らしを便利にしてくれている道具や食べ物などあらゆるものが関連していることも。
歪んだ”資本主義”の皺寄せが、遠い国の誰かの暮らしにつながっているのです。
同時に、私たち日本人が忘れかけてしまっている、目には見えない大切なものがアフリカにはたくさん残っているとも言います。
ニジェールでの村づくりやアフリカを知り、つながることで、生きづらさが解消される人もいるのではないかと。
この写真展は与える側・与えられる側、支援する側・支援される側という関係性ではなく、協働することで上下関係を作らず、”お金”だけではない関係性をつくる挑戦への入り口でもあります。
7月初旬には村づくりに向けたクラウドファンディングも始まる予定だそう!
ニジェールでの村づくりの動向やアフリカに興味がある方はぜひこちらをチェックください!
”ナゴデ”とは?
ニジェールはフランスの植民地だった歴史もあり公用語はフランス語です。
しかし、民族ごとの言葉も残っており、三木さんが暮らしを共にしているハウサ族はハウサ語を話します。(ちなみに文字を持たない民族のため、ハウサ語は口頭伝承です。)
”ナゴデ”とはハウサ語で、”ありがとう”という意味。
この写真展が沖縄の中でも名護で開催されたのは、人のつながりやご縁からの偶然ですが、ひょんなところで接点が。
目に見えるものだけではなく、見えないけれどつながっているものに気づくと、物質的な豊さだけではない豊さや温かさを感じることができました。
アフリカで残っている目には見えない大切なもの。それは沖縄にもたくさん残っている気がしています。
村づくりは始まったばかり。SNSなどで発信していくそうなので、気になる方はぜひ覗きに来てくださいね!
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